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蓄膿症(慢性副鼻腔炎)に悩むすべての人へ捧ぐ入院体験記!

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平成28年2月、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の改善手術のため約10日間入院しました。この記事が蓄膿症にお悩みの方の参考になればと思います。ちなみに私は某市民病院でお世話になりました。 

 

目次

 

01 そもそも「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」って何よ?

軽く説明させて頂きます。現代人の鼻はウィルスや花粉・カビ・PM2.5などの過酷な環境下にさらされています。それらが原因となり、鼻の入り口の鼻腔が炎症して、その症状が長引いてしまうと、 鼻の奥の副鼻腔に炎症が起こってしまいます。さらに、副鼻腔の炎症が長引くと炎症部分に膿(うみ)が発生し、この状態が3カ月以上続く状態が慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症と言われるものとなります。

 

ちなみに、私の正式な病名は「慢性副鼻腔炎」および「肥厚性鼻炎」(鼻中隔彎曲症)です。

 

02 どんな症状があるの?

主な症状としては、鼻水、鼻づまり、頭痛、発熱、頬部痛、後鼻漏、喉痛などがあります。はじめは「風邪かな?」と思い、内科処方の薬を飲んでも一向に良くならない場合は要注意です。それって「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」かもしれませんよ!

 

03  蓄膿症(慢性副鼻腔炎)改善手術の決心。

私は幼少時代から鼻がつまりやすく、当時の担当医からは「一生、耳鼻科から離れられない体質」とまで言われておりました。

 
ある時、変な色の鼻水、頭痛、発熱、顔面痛(頬、おでこ)を発症し、耳鼻科にて処方された副鼻腔炎の薬を飲んでも一向に治らなくなりました。念のため、耳鼻科にて顔のレントゲン写真を撮ってもらいましたが、やはり重度の蓄膿症(慢性副鼻腔炎)という診断結果でした。
 
そのとき、医者から「このまま一生、慢性副鼻腔炎とともに生きるか」それとも「思い切って手術をして慢性副鼻腔炎とオサラバするか」選択肢を与えられました。
 
これまでも蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の症状が出る度に通院していましたが、医療費もバカになりませんでした。
 
やはり「このままではいかん!」と思い、紹介状を書いて頂き、某市民病院で慢性副鼻腔炎の改善手術をすることになりました。
 
私の場合、主な症状としては鼻詰まり、頭痛、発熱、怠惰感、顔面痛(おでこと頬)、たまに歯痛などがありました。また、匂いが分かりにくい、薬の影響で集中力がないというのも悩みの種でした。
 

04 私の蓄膿症の手術について。 

さて、私がすることになった蓄膿の手術は大きく2つあります。手術名は「両内視鏡下鼻副鼻腔手術」と「両下鼻甲介手術」というものです。どちらの手術も鼻の通りをよくするために行うものです。手術は全身麻酔にて行いました。
 
※ここからは入院中に自分用の日記として書き留めたものをほぼそのまま掲載しています。そのため、他人様に読んでいただくような書きっぷりになっていないことをご了承ください。
 

05 入院体験記(入院当時の日記)

入院1日目

本日は晴天。午前10時前、病院に着いた。明日の手術に備えて入院手続きを済ませた。当たり前だが、今はすこぶる元気。夜食は8割程度食べ、明日の手術に対して「やってやるぞ!」と前向きな気持ち。正直、明日の手術に対する不安感はまったく無く、なんというかクラブの合宿にでも来たかのような気分。
 

入院2日目(手術当日)

遂に手術。昨夜はよく寝れた。本日は絶飲絶食。全身麻酔による手術は、過去に2度経験しているため、特に緊張することはなかった。手術室で麻酔用のマスクが顔に掛けられ、1呼吸するたびに目の前が白くなっていく。確か3回目に大きく息を吸った時点で完全に寝てしまった。予定時間を少しオーバーして19時前に6時間を超える大手術が終了。全身麻酔のため手術中の痛みは全くなかった。
 
が、「麻酔が覚めて地獄を味わった」
 
まず、目覚めると両鼻には大量のガーゼが詰め込まれており、完全に口呼吸。そのため、喉に痰が絡みやすく、それに陥ると死を覚悟した。実際、喉に鼻から落ちてきた血の塊が絡み、呼吸困難気味となり、掃除機のようなもので除去してもらった。
 

「死ぬかと思った。

 
※これから蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の手術をするつもりの人は、まず「完全に鼻が使えない状態」で寝てみることをお勧めする。生き地獄である。
 
また、鼻に詰めている綿(鼻の奥のガーゼとは別物)は自分で交換する必要があった。私の場合は出血が多く、約5分ほどで綿に血がにじむ。そのため、翌朝までに幾度となく交換作業をして睡眠は皆無。この日の夜はこれまでの人生の中で最も長く、深夜は死に対する恐怖すら感じた。ナースコールを何度もしてしまった。
 
「看護婦さんありがとう。」
 
そして、もっとも厄介であったのが深夜の発熱、頭痛、悪寒(今後トリオという)。こいつらが一度来ると目を開けておくことすら出来ない痛み。
 
当然、iPhoneなどを見る余裕などはなかった。
 

入院3日目

最悪な目覚め。
 
というか、寝ていない。当然、鼻は使えない。また、鼻の奥のガーゼが涙腺を常に刺激しているため、涙が常時流れるのでストレスが溜まる。
 
そして、顔面の腫れに加えて、トリオも当然に発症。薬で痛みを抑えるも、口呼吸では睡眠が取れない。
 
今日から病院食(普通食)が出された。しかし、鼻が効かないため、味はない。何より食べることと、息を吸うことが同時に出来ないため疲れる。食べれない。脱水症にならないよう水分補給は心がけたが、1口飲むのも大変。果たして無事帰れるのかと疑問を抱く。
 
そして、鼻がまったく使えないと夜が怖い。しかも、長い。
 

入院4日目

食事は当然取れない状況が続いており、24時間点滴にて栄養を摂ることとなった。絶望を感じる。
 
また、3日目と苦しさは変わることなく、ベットから降りることもままならない。
 
そして、今日は主治医から辛い宣告があった。術中の出血がひどかったため、鼻に詰めているガーゼを抜くのを2日伸ばすとのこと。
 
「そこをなんとか取ってくれ」と懇願するもあえなく却下。そして、相変わらず深夜にはトリオが来るため、寝れない。体力的に限界を感じた。
 

入院5日目

もはや廃人。隣のおじいさんはヘルニアだったらしく手術日当日に入院し、翌日には自宅へ元気に帰って行った。それに比べて、私は23時間以上をベットの上で過ごし、傷が癒えるのを待つ日々。兎に角時間が長い。
 
かといって、トイレに行くだけでもゼーゼーと息切れをするので、何もできない。iPhoneをいじるにもすぐにトリオが来るのであまりできない。
 
「正直、手術をした事を後悔している」
 
隣に若い男の子が入院してきた。ちらりと聞いた話では大学受験生で肺炎らしい。が、深夜のナースコールで39度5分熱が出ていると言っているが聞こえた。今の自分の状態で、こいつの風邪?が感染ると100%死ぬ、という恐怖を抱えて眠ることになった。
 

というか、「こんな危険なやつと2人部屋にするのはやめてくれ」って感じ。

 

入院6日目

この日の日記はない。朝から晩までトリオが暴れまくったせいで、調子が悪くて書けなかった。

 

入院7日目

相変わらずの廃人。すでに体力は限界を超え、精神的にも崩壊しつつある状態。しんどいが、明日「ガーゼ抜き」があるので、それまで頑張るしかない。
 
今日は息子(4歳)がお見舞いに来てくれた。病院内はインフルエンザ流行のため、マスクを必ずしなければならないが、息子はマスクをちゃんと装着して、よく似合っていた。つい調子に乗って元気なふりをしてしまったが、帰った後、反動でいつも以上に廃人となるのであった。
 
夜はトリオとの長い戦い。すでに恒例となっているが、負けは確定している。
 

入院8日目

遂にガーゼ抜き。待ちに待った日である。とはいえ、ネットの書き込みを見ると相当痛いらしい。実際ガーゼ抜きをした感想は…確かに痛いが、どちらかというと気持ち悪い感じ。でも、やっぱり痛い。
 
その後、主治医による診察があったが、それは本当に痛かった。近年稀に感じる痛さ。基本的に自分は痛さに対して強いと思っていたが、あまりの痛さに痙攣していた。
 
また、入院8日目にして、はじめて洗髪をしてもらった。リンスインシャンプーでサラサラ。そして、点滴も1日数時間になった。
 
ガーゼ抜きをしたので、これからは自分で鼻の洗浄を1日2回する必要がある。鼻洗浄は専用のポンプ?を使うが、以前、耳鼻科でも似たようなことをやっていたためお手の物。血の塊がどろっと鼻から出るのは爽快。あと、鼻のガーゼを抜いたため、フガフガ言っていたのが少しマシになり、普通に話せるようになった。この日の夜は術後初めて3時間寝れた。また、トリオも少しマシとなっていた。そして、シャワーが解禁となった。まだ、下を向くことはできないが、それでもシャワーは気持ちよかった。
 
食事もやっと半分食べれるようになった。
 

入院9日目

術後、明け方になるとトリオがやってくるのだが、今日はそれほどでもなかった。回復に向かっている事を感じた。鼻洗浄は1日2回しっかりとやった。
 
相変わらず主治医による1日 2回の診察は痛い。何というか擦り傷、切り傷のような表面的な痛さではなく、脳みそをかき混ぜられているかのような痛さ。やはり顔の手術、特に内面的な部分の手術は痛い。事実、診察後は何故か脳から喉にかけて痛い。あとは、目が痛い。
 
シャワーも入った。 
 

入院10日目

遂に退院。蓄膿症は手術をすればすぐさま完治するような病気ではなく、入院後のケアが非常に重要とのこと。そのため、週数回は病院へ通院して処置を行う必要がある。(私の場合は週4ペースで通院していた)
 
そして、当分の間は鼻洗浄と24時間マスクをして鼻の中を乾燥させないようにせよ、とのこと。先が思いやられるが「退院できたことの喜びは文章では書くことができない」ありがたや。
 

退院後

手術後も鼻自体はそれほど痛くありません。むしろ、頭痛、息苦しさ、発熱、悪寒、精神的な苦痛が厄介でした。特に私の場合は慢性的な鼻炎のため、治りは遅いということもあり、退院後2週間が経ちましたが今だ軽い頭痛などの症状があり、会社も休みがちな状態です。完治には3か月程度かかる場合もあるとのことですので、しっかりと医者の言うことを聞いて完治に向けて頑張りたいと思います。
 
なお、退院後、市民病院を紹介してくれたかかりつけ医のところに鼻の診察に行ったのですが、「これはすごいな!」と絶賛していました。私の鼻はすごいらしいです。(笑)

 

06 手術費用

病院へのお支払い金額:約10万円(入院期間9泊10日)

その他通院等は別途:約5万円。

会社からのお見舞金と保険金:約20万円

ということで、思っていたよりは経済的には助かった感がありますね。

 

07 まとめ

最後になりましたが、実は蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の改善手術をやって良かったのか、悪かったのか分かりません。

 

今後、より良い人生のためにした手術ですので気長に完治を待つこととします。

 

私の体験記にお付き合いありがとうございました。

 

ps.もし質問等がありましたら、私のわかる範囲でお答えさせていただきます。