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【映画】アメコミ史上最もおしゃべりで下品なヒーローの登場「デッドプール」感想

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皆さんはアメコミのヒーローといえば誰を思い浮かべるだろう。大人気「スパイダーマン」、恐怖で悪を制圧する「バットマン」、メカ大好き「アイアンマン」、アメリカ最高「キャプテン・アメリカ」、最強無比「スーパーマン」etc。

しかし、恐らく本作「デッドプール」を思い浮かべる人はいないだろう。いや、この映画が公開になるまではいなかっただろう。

「デッドプール」は日本でこそ知名度は低いが、アメリカでは人気のあるヒーローである。それはネジのぶっとんだ頭と妙にかっこいいコスチューム、そしてハイテンションに下ネタをマシンガントークでぶっ放す面白いヒーローだからだろう。

ちなみに「デッドプール」とは「死の賭け」のことである。説明は映画本編で出てくるのでお楽しみに。

 

あらすじ

ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、以前は優秀な特殊部隊の傭兵(ようへい)として活躍していたが、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期ガンだと診断される。とある組織にガンを根治できると聞いたウェイドは、彼らに同行して人体実験を受ける。(「シネマトゥデイ」より)

 

今回は大奮発をして4DⅩで鑑賞した。ちなみに初4DXである。まずは、そこから触れたいと思う。

 

4DXについて

映画は最高の娯楽である。それは、性別・年齢問わず誰もが気軽に楽しめる敷居の低さに起因する。厳密にいうと年齢制限されている作品もあるし、妊婦・病気の人などは観れない場合もある。しかし、それでも世界中で幅広く楽しめる娯楽として認識されているのは事実である。

 

鑑賞料金は日本の場合(成人)1,800円である。これは世界的に見ると高いらしい。しかし、娯楽全体としては安価な部類に入る。「2,000円やるから好きなことをして楽しんで来い」と言われたら、私は迷わず映画を観ることを選択するだろう。

しかし、この4DXは2,800円である。ジュースを入れると3,000円オーバーとなる。たっけー。

それでも映画好きを周りにアピールしている私としては4DXを体験してみたかった。そして今日、無事に体験することが出来たのである。

 

初めて体験した感想は「想像以上にアトラクションであった」ということ。私が座ったのは劇場の真ん中後方。前の方の席を見ることが出来る場所であり、とにかくこれでもかというぐらい揺れているのが確認できた。もちろん、揺れているだけではない。耳元や足元から風が出たり、背中にマッサージチェア真っ青の叩きをされたり、匂いまで再現されるのだから、もうこれは映画ではなくアトラクションである。

そして一番驚いたのが雨の演出である。本作の雨のシーンでは想像以上に濡れた。でも、これが面白い。私は雨のシーンで「うぉ」となったのだが、映画館の他の観客たちも同じように歓声をあげていた。妙な一体感が生まれた瞬間だ。

 

まだ4DXを体験したことのない方にアドバイスを送ろう。これは私が初4DXで失敗したことである。

 

1.少しでも体調が悪いときは観ない

2.ジュースはなるべく買わない(置くところも揺れるため)

3.雨の後、風の演出があると体が冷える

 

それでは「デッドプール」の所感に移るとしよう。

 

所感

デッドプールの最大の武器は「ヒーリング・ファクター」と呼ばれる高い治癒能力を持ち不死身ということ。そのため、死んでしまうかもしれない、という緊張感はまったく無く戦闘中であっても下品なジョークをしゃべり続ける超軽いヒーローなのだ。
そもそも「悪を倒して世界に平和をもたらす」という一般的なヒーロー像とはかけ離れた存在なので肩に力を入れて観る映画ではない。下ネタ大好きなオヤジのためのヒーローといっても過言ではない。アメリカンジョークって日本人には面白くないこと多いのだが、この映画中に登場するジョークは面白い。これは断言できる。
 
冒頭でアメリカでは大人気ヒーローと書いたが、何故これまでマーベルヒーローとして登場していなかったのか。
※厳密にはX-MENでは敵役として登場しているのだが、原作とはかけ離れたキャラクタ設定だったのでノーカウント。
それは、他のヒーローに比べると明らかに不真面目だからだ。X-MENたちが必死に「悪」から世界を救おうとしているのにコイツがいるとどうも不釣り合いになる。面白いヒーローなのに使いどころが難しいんだろうと思う。

でも、この作品がヒットしたら次があるかもしれない。個人的には超軽いヒーロー、嫌いではない。いや、むしろ好きだ。エンターテイメントとして面白いと思う。

ここ最近は少し気が滅入るようなヒーロー同士の戦いが多かったからかな。

 

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」感想

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「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」感想

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ちなみにアクションシーンは4DX効果があり迫力を感じたのだが、今冷静にになってブログを書いていると「そこまでカッコいいシーンはなかった」様な気がする。4DX恐るべし。

 

少し話は変わるが、皆さんは「第4の壁」をご存知だろうか。舞台用語で「役者は観客側が見えない」という事の比喩である。例えば、他のアクション映画では登場人物が直接観客に対して「元気?」とか話し掛けることはない。

この作品においてはデッドプールが観客である我々に語り掛けてくるのである。もちろん「第4の壁」を取り除くことでリアリティが損なわれたり、コメディ寄りになることも事実である。

しかし、これが実に面白い。簡単に「第4の壁」を取り除いてしまうのは、デッドプールの親しみやすいキャラクタに合っていた。軽いなー。

 

まとめ

ちょっと4DXの影響が大きくて評価を星4つにしてしまったが、これを自宅のテレビで鑑賞すると評価が少し下がるかもしれない。この点については仕方のないことだと思うが、なるべく映画館で尚且つ4DXで観て欲しい。

どうしても活字だけでは表現できない部分がこの映画にはある。もちろん下ネタ、グロ、不謹慎、などがそうなのだが、こういった表現は映画の動きのあるシーンと融合して初めて面白く感じるものだと思う。

さぁ、おしゃべりで不謹慎、下品で過激、強くてエロいヒーローアクションを楽しもうぜ。

 

byアホウドリ