或る阿呆鳥に呟く。

~映画、子育て、雑記、何でもありの備忘録〜

【子育て】夏の終わり 〜息子と蝉〜

刻一刻と夏の終わりが近づいているようだ。我々人間が夏の暑さに和らぎを感じ喜ぶ一方、夏の生き物たちは自分の命の終焉を感じているのではないか。

例えば蝉。蝉は10年近く土の中で過ごす。土から這い上がり文字通り殻から抜け出た後は僅か数日の命という切ない生き物だ。だからこそ、多少大きな声で鳴いても、オシッコをかけても許されているのかもしれない。逆に数日間とはいえ人生を最大限に謳歌する彼らの姿は日々燻っている人間からすると眩しすぎる。

 

昨日、子供と道端で蝉の死骸を発見した。息子(4歳)は今年になって初めて蝉が触れるようになった。どうも大きな声が恐かったらしいのだが、私が死にかけている蝉を見つけた事がきっかけで触れるようになった。それからは寝ても醒めても蝉、蝉、蝉だ。蝉の何が彼を惹きつけて離さないのかは分からないが、とにかく蝉なのである。

 

ある時、

子「保育園で蝉が死んでたわ」

私「夏も終わりやからなぁ」

子「羽がボロボロやってん」

私「蟻にでも食べられたんやろなぁ、可哀想に」

子「オレ、死んだ蝉を土に埋めてあげてん。そうしたら、空に行って、お星様になるねんで」

私「そっか〜、きっと蝉も喜んでるわ」(ニッコリ)

 

息子の成長を嬉しく思う今日この頃だ。これまで息子とは命について話し合ったことはない。でも、保育園という小さな社会の中でも日々成長している事が分かり一安心である。

うちの息子は一人っ子という事もあり、兄弟がいる子供に比べると頼りないところがあり気になっていたのだが、心配無用だった。

最近、芸能界では二世タレントによる凶悪犯罪(レイプ)が起こったばかりだ。その方は以前から相当イタイ人間だったみたいで、週刊誌で余罪が次から次へと晒されている状態だ。子供を持つ親として色々と考えさせられる事件だった。

今回の息子の発言は「健全に育っている」と感じる事が出来、とても安心した。

 

しかし、息子が最後に発した言葉が気になった。

子「だから、パパが死んでも蝉の横に埋めてあげるわ!」

私「お、おぅ…」(蝉の横…)

 

一気に複雑。せめて焼いた後にお願いしたい。

 

まぁ、良いけど。

でも、やはり保育園の花壇の蝉の死骸の横に並べられるのは辛い。どうやら息子にとって人間と虫の命の重さは同じらしい。一寸の虫にも五分の魂、という事にしておこう。優しく育ったものだ。(親バカ)

 

byアホウドリ