或る阿呆鳥に呟く。

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【雑記】長谷川豊氏が炎上で失ったものは仕事だけではないと思った件

フリーアナウンサーの長谷川豊氏が窮地に立たされている。事の発端は長谷川氏が自身のブログに投稿した「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」と題した記事である。これに対して多くの人から「不適切だ」とのコメントが寄せられ、さらに全腎協(全国腎臓病協議会)から長谷川氏へ抗議文が送られた。この抗議文に対して長谷川氏は自身のブログに「謝罪と訂正を断固拒否する」、そして全腎協を「おマヌケ」と揶揄する記事を投稿したのだ。結果、この事態を重く見たテレビ局によって長谷川氏は出演中の番組から降板させられる事になった。(平成28年10月2日時点)

 

一連の騒動はブログに「煽るようなタイトル」を付けてしまった事が「大炎上」に繋がったようにも見受けられる。しかし、彼のブログはそもそも「炎上目的」で書かれているらしい。苦笑。個人的には炎上商法は好きではないが、ブロガーそれぞれのやり方があるので、この考え方ついてはこれ以上言及しない。

 

私は長谷川氏をとても頭の良い方だと思っているし、少なくともフジテレビ時代は自分の考えを視聴者に真正面から伝える事の出来る素晴らしいアナウンサーだと思っていた。だからこそ、今回のブログ(ネット上)での乱暴な言葉使いと横柄な態度は残念でならない。彼のブログを見てみると確かに正論が述べられており、問題の本質に迫る良質な記事が多くて感心するのだが、それ以上に酷い言葉遣い(暴言)に目が行ってしまうのだ。

長谷川氏は兎に角「バカ」・「アホ」と人を蔑む言葉が大好きだ。蔑む言葉を使いたいがためにブログを書いてるではないのかと思う程だ。そして、本来正論をぶつけるべき相手にメッセージを発信するだけではなく、何故かブログの読者に対して一方的に「怒り」をぶつけている様に感じる。

彼はブログの中でアナウンサー(自分自身)を「正確で正しい日本語の使い手」と謳っている。もし本当に彼が「正確で正しい日本語の使い手」であれば、タイトルや内容に煽るような言葉を使わず、人を傷つける事もなく、十分相手の感情を動かす記事を書けるのではないか。私は読者に伝わらない・間違った認識を与える記事は「完全に書き手に問題がある」と考えている。それは、対話形式の議論とは違い、ブログや書籍の情報発信はどうしても一方通行で読者は加害者になり得ないからである。しかし、長谷川氏の文章を読んでみると「私は正しい事を書いているのだから間違った受け止め方をしたお前らは馬鹿じゃねぇの」と言っているように思える。本来、テレビ局のアナウンサーは誰が聞いても誤解を生じさせないように物事の本質を伝える職業だと思っていたので、正直残念に思った。

 

今回、問題となっている記事のタイトルには「殺せ」と強い言葉が使われているのだが、その理由について長谷川氏は「保育園落ちた、日本死ね」を引き合いに出して釈明している。しかし、こちらは素人が考えたタイトルであって言葉のスペシャリストである現役アナウンサーが「死ね」などのモラルに欠ける言葉をネット上とはいえ、軽々しく使って良い訳がない。それに長谷川氏は本人が思っている以上に影響力があるのだから。

彼はフリーアナウンサーになり自分の言葉で物事を伝える自由を手に入れた代わりに、他人を思いやる気持ちが薄れてしまったのか。今回のように必要以上に煽るタイトルや内容を書いた結果、人工透析の関係者に不快な思いをさせてしまった事を反省するべきだ。もちろん、これは今回だけではなく、今後もしっかりと自分の言葉で「読者を傷つける事なく」正論を述べて欲しい。

最後に私が敬愛する漫画「BLEACH(ブリーチ)」から藍染惣右介の名言を長谷川氏に贈ろう。

 

「強い言葉を使うなよ、弱く見えるぞ(藍染惣右介)」

 

以上。じゃ。

 

byアホウドリ