或る阿呆鳥に呟く。

~映画、子育て、雑記、何でもありの備忘録〜

【雑記】日本にはハロウィーンを受け入れるTPOがない

ハロウィーンはここ数年この季節になると芸能人のみならず我々一般パープルの間でも話題になるイベントだ。本来、秋の収穫を祝い、悪霊などを追い払う意味合いのあるはずの祭りだが、日本では専ら仮装大会のような位置付けとされている。私はパーティーにこそ参加しないが仮装した人々を横目で見て楽しんでいる密かなハロウィーン支持者だ。もちろん収穫祭としての生い立ちを考えると日本のハロウィーンには少々違和感を感じざるを得ないものの、ストレス解消には良いイベントだと思うので一緒に楽しみたい。

しかし、毎年ハロウィーンの悪いニュースが目に付く。その殆どは夜通し騒ぐ、ゴミを放置する、トイレで化粧をするなどの迷惑行為だ。この手のイベントでは仕方がないのかも知れないが、どうしても素行の悪い人が目立ってしまう。是非とも仮装で目立って頂きたい。

ハロウィーン当日の昼、私は電車に乗った。私の地元は市内から少し離れた所にあり昼の電車内は静寂に包まれていた。車窓には自然溢れる風景が流れており、一瞬ではあるが仕事を忘れさせてくれるのだ。ある駅に到着、乗客は僅か数人程度。ドアが閉まり、何事も無く発車。また、穏やかな風景が流れ始めたのでぼんやり景色を眺めて…ん。なんだ。これは。なんつーか…く、臭い。木工用のボンドを大量に使ったような強い臭いが鼻につく。まさに異臭だ。乗客を見ると皆んなが同じような反応をしており、その視線の先にはハロウィーンメイクをバッチリした魔女が1人。こ、こいつか。鼻の穴を開いて嗅いでみると…確定!恐らく本人は自分のまとっているボンド臭に鼻をやられてしまっているのだろう、澄ました顔で荷物をまとめてキチンと座っている。一般的な電車マナーは完璧だ。しかし、平日の昼の電車で魔女が異臭を放っている存在感たるや凄まじいものがあった。それはUSJの帰りの電車でジョーズの帽子を被っている人やディズニーランドの帰りの電車でミッキー(耳)のカチューシャをしている人を見てしまったときのような残念な気分にさせられた。そう、要するにハロウィーンが流行っているとはいえ日本にはそれを受け入れるだけのTPO(時と場所と場合)が皆無なのだ。あちこちでボンド臭がしていれば気づかないようなものであってもスカスカの電車内で1人だけ魔女でボンド臭は可哀想だ。きっと私以外の乗客だって魔女を憐れんでいただろう。

他人の服装をとやかく指摘するつもりは毛頭ないが、臭いは別だ。最近、電車内で化粧をする女性を「みっともない」と警告するCMが話題になった。私も電車内での化粧は好きではないがそこまで目くじらをたてるほどではないと思う。むしろ、CMを作ってしまう方やそんなCMに過剰反応してしまう方がみっともないとさえ思っている。電車内での化粧なんて文字通り「目を瞑れ」ば良い。しかし、ボンド臭は辛い。目をつぶろうが届くのだ。私事で申し訳ないが今年の2月に副鼻腔炎の改善手術で鼻の中の骨を大々的に削っていて鼻通りが良い。それもあって臭いが嗅覚にジャストミートするのだ。

私は仮装した魔女は嫌いではない。いや、寧ろ好きだ。だからこそ、このキョーレツなボンド臭が残念でならない。魔女の魔法もボンド臭で吹っ飛んだよ。じゃ。

 

byアホウドリ