本日は、SF映画の名作「ガタカ」をご紹介します。この作品は、SFというジャンルに分類されますが、人間の挫折や葛藤、そして夢への挑戦を描いた観応えのあるヒューマンドラマとなっております。
あらすじ
DNA繰作による優秀な遺伝子を持った“適正者”によって支配される近未来。不適正者として生まれたビンセントは、自分の運命を変えるためDNAブローカ一の紹介でジェロームという青年の適正者lDを買い取り、ジェロームになりすますが…。 (「Oricon」データベースより)
人生、どうしてもうまくいかない時がやってきます。学生は勉強やスポーツ、社会人は仕事など、様々な人が様々なことで悩んでいます。私は、一時期ニートをやっておりましたが、ガタカはその時の自分に「一歩踏み出す勇気」を与えてくれた作品です。DVDも購入済みです。
出生前の遺伝子操作によって「適正者」と「不適正者」に分類され、社会的な差別が存在する世界が舞台です。この世界の不適正者は、自分の望む道が制限されてしまっています。しかし、主人公のビンセントは適正者しかなれない宇宙局「ガタカ」の宇宙飛行士になるべく、のちの親友ジェロームの力を借りながら、共に宇宙飛行士の夢へ挑戦します。
近未来を舞台としているため、登場する建造物や衣装はとてもシンプルかつ無機質で、「無駄がない世界」が表現されており、CGに頼り切った最近のSF映画とは違う、巧みな演出がされています。
また、マイケル・ナイマンが担当した音楽についても、ヒューマンドラマの妨げとならない様、哀愁漂う静かなものとなっております。この作品の世界観とマッチしていて、映画をより良いものとしています。
この作品のラストシーンは、あまりに切なくて涙なしには観れません。詳しくは書けませんが、ジェロームがいい奴なんです!献身的に主人公のビンセントを支え続ける姿は、適正者、不適正者などの垣根を超えた、人としてあるべき姿が描かれています。
映画を観終わった後、「将来は、決してDNAや生まれた境遇だけで決まるものではない」という強いメッセージを感じました。
是非、多くの人にご鑑賞いただきたい作品です。では、この辺で。