或る阿呆鳥に呟く。

~ジュニアテニス、映画、雑記、何でもありの備忘録〜

電子書籍は人から「夢」を奪うのか?~深夜の葛藤~

便利な世の中だ。何時、何処にいても、スマートフォンやタブレットをポチポチっと数回タップするだけで、電子書籍の購入ができる。

しかも、電子書籍は保管するための場所が必要なければ、デジタルデータだから劣化もしないし、デバイスを変えても読むことが出来る。

十数年前、誰が電子書籍の普及を想像していただろうか。 

 

今、私は貴志祐介の「青の炎」を読んでいる。
青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

 

 

これもスマートフォンをポチポチっと数回タップして購入したものだ。

 

まだ、小説の序盤で物語に大きな動きはないが、それでも面白さが十分伝わってくる。やはり、若い人の時間の流れは、そうでない人に比べ、早く流れているように思える。主人公を学生時代の自分に置き換えて読むことで、より物語に入り込むことが出来る作品だ。
 
ちなみに、手っ取り早く内容を知りたい方は映画をご覧あれ。

 

青の炎 Blu-ray

青の炎 Blu-ray

 

 

 
つい、私は小説のページを捲る手が止められず(正確にはスマートフォンの画面をスワイプする手が止められず)時間を忘れて読み進めてしまった。
 
時計の針は深夜1時を指している。
 
そろそろ、眠らなければ明日の仕事に支障が出る。
 
 
 
 
 
 
 
眠れない…羊が1匹…
 
 
 
 
 
 
眠れない…羊が2匹…
 
 
 
 
 
 
眠れない…羊が3匹…
 
 
 
 
 
 
眠れなーーーーーーーーーーーーい!!
 
 
 
 
 
眠れない自分への葛藤を抱きつつも、この原因は電子書籍にあることが明白であった。 
寝る前に読書をする人は多いと思う。どうも私の場合は電子書籍を読んだ後は妙に目が冴えてしまうようだ。
最近のタブレットは目にも優しいと聞くがそれでも駄目だ。紙の書籍を読んでいた場合、寧ろ妙に眠たかったように思う。
 
やはり、ブルーライトの影響か。今度からブルーライトから目を守る眼鏡をして読むか。いや、ブルーライトを軽減したところで本当に寝れるのか?といった、誰にも迷惑を掛けない妄想を私は一人、繰り返していた。
 
こうして私の「夢」は電子書籍によって奪われていった。
 
この電子書籍という現代の化け物は睡魔すら殺してしまうのか。
 
あぁ、眠りたい。
 
では、この辺で。