映画館に行く、これは非日常的で特別なことだと思います。でも、そんな特別なことにも拘わらず、ぐーすかと「寝てしまう」というのは果たして映画が悪いのか観客が悪いのかどちらでしょうか。
両者の言い分はあると思います。でも、お金をもらっている以上、観客を楽しませるのは映画監督として立派な仕事です。常々、私は映画は伝わらなければ意味がないと思っていますので、最低限伝わる(寝ない)映画を作ることは大切なことではないでしょうか。
勿論、それを最大限に堪能する準備も大切であることは言うまでもありません。
こう考えると寝てしまうということは、どちらが悪いのではなく、どちらも悪いのかもしれませんね。
私の妻は映画が大好きです。でも、昔から一緒に映画に行くと寝てしまうことがありました。そう、妻はとても素直で面白くない映画は無理をして観る必要がない、と考えているのです。(恐らく)
そんな妻が映画館で寝てしまった作品ベスト3をご紹介します。勿論、これ以外にも部分的には寝ていると思うのですが、今回は寝ていた時間が長いベスト3をピックアップしました。
それでは、行ってみましょう。
ベスト3:クローズZERO
この映画は妻との初めてのデートで観ました。なのに寝ていました。いや、この頃は「何とか寝ないように頑張りながらもときたま寝ている」ぐらいでした。
たまに隣でかくーんってなるんですよ。しかも、起きたかと思ったらトイレに行く始末。この先この人とやっていけるのかと不安に思いつつ、出会って10年近くやってきました。何とかなるものです。
本人曰く「緊張していた」らしいです。んなこと、あるのか?
映画自身は今思うとかなりの豪華キャスト。やはり「小栗旬」と「山田孝之」が輝いていました。個人的にはそこそこお勧めの映画です。
ベスト2:ステキな金縛り
私も妻も三谷幸喜の映画は大好きです。にも拘らず、妻は寝てました。
当時、映画館の中はかなり高温になっていて、眠気を誘う環境であったことは確かです。
そして、映画自身それほど面白くなかったように記憶しております。やはり、全体的に間延びしているのは事実でしたし、眠たくなるのはしょうがないですね。と、妻の擁護をしてみました。これはお勧めとは言えませんな。
ベスト1:ウルトラミラクルラブストーリー
当時、松山ケンイチにハマっていた私たちはミニシアターで「ウルトラミラクルラブストーリー」を観ました。しかし、上映開始早々、「Zzz…」早い、早すぎる。確かに面白くなかったんですよね、この作品。
松山ケンイチの演技力を観るだけの作品で、ストーリーとか演出はクソでした。
妻は半分以上、寝ていたんじゃないかな。とにかく、妻が「ぐーすか、ぴーすか」と寝るので肘打ちで起こすのが大変だったことを覚えております。
そして映画終了後は5月晴れのようなスッキリとした妻の顔があったことを今でも忘れはしません。
3本ご紹介しました。どれも、映画館で妻が寝てしまった作品です。ちなみに私は映画館では寝ない質なのですが、唯一大学生の頃、3分程度(体感)寝てしまった作品がクリムゾンリバー。訳が分からなくなりました。ミステリィで寝てしまうと致命的です。
クリムゾンリバー
映画は環境、体調、作品が揃って初めて楽しめる娯楽ですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。