或る阿呆鳥に呟く。

~ジュニアテニス、映画、雑記、何でもありの備忘録〜

席を譲られる側にもマナーは存在する

特別お題「心温まるマナーの話」by JR西日本
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/jrwest

 

電車はマナーの大切さを感じる場所の1つだ。不特定多数の他人が狭い車内のスペースを共有し合うのだから、マナーがいかに大切であるか容易に想像できる。

でも、実際マナーって何だろう。

 

先日、こんな光景を目の当たりにした。

 

ある学生がおじいさんに席を譲っていたのだ。これを周りで見ていた人は学生にはマナーがあると思っただろう。

でも、そのおじいさんはさも当たり前かのようにお礼も言わずに座った。果たして、この行動にマナーはあるのか。

 

私はこの一連のやり取りに少し違和感を感じた。これは挨拶と同じではないか。「おはよう」と片方だけが挨拶をしてもそれは挨拶にはならない。お互いが挨拶をすることで初めて挨拶として成立するのだ。もちろん、思っているだけでは駄目だ、言葉に出して相手に伝えなければ挨拶にならない。

 

やはり正しいマナーも双方の気遣いがあってこそ初めて成立するものだと思う。それは「どうぞ」と「ありがとう」の関係だ。席を譲る側と譲られる側、この2つがそれぞれ相手を気遣って初めてマナーが成立するのだ。

 

また、別の日には子連れの母親がベビーカーを持って電車を降りようとしていた。そこに、会社員の男性が「ベビーカーを持ちましょうか」と声を掛けていた。女性は「お願いします」、そして「ありがとう」と言っていた。

会社員の男性がしたことは僅か数秒間の気遣い、女性がした事はお礼の言葉のみ。でも、確かにマナーを感じた瞬間であった。

 

電車には沢山のマナーが溢れている。例えばきちんと並んで待つ、ドアの前の人は出て行く人の邪魔にならないよう横に避ける、人が乗ってきたら奥に詰める、駆け込み乗車はしない、押さない、車内では大声で喋らない、など。

もし、すべての人が考えられるマナーをすべて実行できたら電車はもっと快適な乗り物になると思う。

 

電車で出来るマナーは多い、もう一度自分が出来るマナーを探してみよう。

 

byアホウドリ