ロボット掃除機「ルンバ870」が我が家にやってきた。つい先日のAmazonプライムセールで勢い余ってポチッてしまったのだ。
果たしてコイツは本当に部屋を綺麗に掃除してくれるのか、値段に見合う効果はあったのか、そして買ってよかったのか、私の完全なる主観でお伝えしたい。
ロボット掃除機と聞くと何やら高知能な機械を想像してしまう。AI(人工知能)がゴミの多い場所を感知し置いてある物を一切傷つけずに綺麗に掃除する。そして、次の掃除に備えて確実にホームに戻り充電をする。しかも、それをすべて全自動でやってのける。
しかし、ウチに来たルンバ君は少なからずそういった類のものではなかった。
彼はテキトーに部屋をうろつき、家具にガンガンとぶつかり、たまにゴミが拾え切れていない、そして窓枠にはまって身動きが取れずにヘルプを求めてくる可愛いヤツだったのだ。
それでもルンバ君は革命かも知れない。いや、確実に私の中では今年一番の買い物となった。
地球の掃除問題はルンバ君にかかっている。(大袈裟)
※今回の記事はあくまで「ルンバ870」をもとに書いている。その他の機種とは比較できないので参考までに読んで頂きたい。
所感
特徴
まず初めに我が家のレイアウトをお伝えしよう。?(ハテナ)と思われた方、実はこれがルンバ君を最大限に活用するためにはとても重要な事なのである。
我が家はマンションである。玄関から入って廊下を挟んで部屋が4つ、そして突き当たりには20畳弱のリビング兼キッチンがある。ルンバ君のスタート地点はこのリビングだ。
ルンバ君は大きな部屋を掃除するのが得意なのだ。彼はテキトー(ランダム)に掃除をするため、我が家の様に廊下の左右に部屋が点在するレイアウトは上手く掃除ができない(部屋を飛ばしてしまう)場合がある。「ルンバ870」にはマップ記憶機能がないのだ。
一度通った廊下、部屋であらうがなかろうが何度も掃除をする。
しかし、これが実に良い。何度も別の角度から同じ場所を掃除する事でより綺麗になるのだ。人間ならば3分で掃除できるような部屋でもルンバ君は15分ぐらいかけて丁寧に掃除をする。
ある日、ルンバ君の近くにホコリをポトリと置いてみた。あろう事かホコリを無視してシャーって行ってしまったのだ。やれやれ、これだからロボット掃除機は。と、私は自分を慰めるかの様に独り言を呟いた。
そして、10分後に先ほど置いたホコリの事を思い出して拾おうとしたら、
ない!?何故だ。
そう、ルンバ君は効率なんてものは考えないのだ。彼は愚直なほど真面目な性格で何度も同じ廊下、部屋を掃除する。
要するに、動く→壁や物にぶつかる→方向を変える→動く(繰り返し)、という動き方をするだけだ。
時間さえかければなんとかなる、社会人でこの考え方をしていては駄目だろうがルンバ君なら許す。いつかはゴミに行き当たる作戦なのだ。だから、今すぐ綺麗にしたいときには向かない。あくまでゆっくりと掃除を任せるのだ。
※一応「ルンバ870」にもスポット機能があり、意図して重点的にその場所を掃除することは可能である。
当然、掃除が終わった後は自動的にホーム(充電)に戻る。たまに頑張りすぎて途中で充電切れになっている事もあるのだが、その点は温かい目で見守ろうじゃないか。
吸引力
これは問題ないと答えておこう。見えるゴミは吸ってくれる、見えないゴミは知らんというスタンスなのだ。男らしくて良いじゃないか。
ちなみに最近発売されているようなパワー型の掃除機と比較してはいけない。コイツらは化け物だ。
そして、部屋の角のゴミは当然吸えない。しかし、ルンバ君の本体に付いている「手」が意外にも効果的だ。これで端のゴミをかき出して本体で吸い込むのだ。
知能
そもそも知能を感じられるケースはほとんどない。障害物に当たると多少回り込もうとするがその程度だ。でも、これぐらいで十分であり不満はない。
そうそう、ルンバ君の前面にはセンサーが付いており壁などの前に来ると減速をし、本体の可動式のバンパーがぶつかるショックを吸収してくれるので家具などは傷が付きにくいと思う。コレ重要。
そして、知能とは関係ないかも知れないがスケジュール機能が付いている。曜日と時間を設定すれば完了。しかし、我が家では家を出る前にスタート(2度ボタンを押すだけ)するのでスケジュール機能は利用していない。
騒音・走破性
一般的な掃除機と比較すると静かである。しかしながら、それなりの吸引音がするので、家に誰もいないときに掃除をしてもらうのが一番だろう。
部屋の段差を越えるときは少しガタンゴトンと音がする。
ちなみに我が家ではフローリングに畳を敷いてオサレな和室空間を演出しているのだが、この1センチぐらいの段差は問題なく乗り越えてくれる。走破性は高いと言えるだろう。
手入れ
本体にダストケースがあり取り外しは簡単だ。ダストケースは小さいので掃除2、3回に1回はゴミを取ってやる必要がある。
後は本体下のローラーに髪の毛が絡まると止まってしまうので気が付けば掃除をしてやる必要がある。ローラーは簡単に着脱ができるので機械が苦手な人でも問題はない。
電気代(未確認)
どこかのサイトに1回の充電で1円と書いてあった。1年間で365円。これは安いだろう。
我が家ではリビングとその他の部屋を2回に分けて掃除をしている。
まとめ
さて、少し大雑把なルンバ君であるが、私個人的には買って良かった。家というものは不思議なもので2、3日掃除をしなければ、すぐに髪の毛やゴミが落ちてしまっている。そういった日々の掃除を軽減してくれるのがルンバ君なのだ。
ただ、これで普通の掃除機がいらなくなった訳ではない。それは、ルンバが取りきれなかったゴミを処理するのに必要だ。ただ、ハンディ掃除機で十分かも知れない。
これからはルンバ君とハンディ掃除機を使う時代になるのだろう。じゃ。
以上。
byアホウドリ