先日、妻とドライブをしているとカーラジオから星野源の歌が流れてきた。超テンションの上がる妻。何を隠そう妻は星野源の大ファンなのだ。しかし、私はファンと呼べるものではなかった。星野源の楽曲は「SUN」や「WEEKEND」など、メジャーな歌しか知らなかったのだ。
何気なく妻に「星野源のように人生を楽しめたらいいなぁ」と呟いたところ、妻は「いや、全然順風満帆じゃないよ」と。
はて?少なくとも私には歌もドラマもお笑いもマルチにこなし、元気溌剌(はつらつ)ご活躍されているように見えていたからだ。
しかし、そんな私をよそに次の瞬間、妻から衝撃の一言が。
「星野源ってくも膜下出血で倒れた事があるよ」
「!?」
「しかも2回手術しているよ」
「に、2回も!?」
私はしっかりと握っていたはずのハンドルがブレるほどの衝撃を受けた。これはきっと酷く荒れた路面のせいではなかったはずだ。
先日、私は自分の頭に爆弾(未破裂脳動脈瘤)を抱えている事が分かり、ちょい落ち込んでいた。この病気、かの悪名高い「くも膜下出血」の予備軍なるものなのだ。くも膜下出血は発症してしまうと約7割の方が死亡もしくは重大な後遺症が残るというキョーレツな病気だ。正常に社会復帰できるのはたった3割の人だけ。少ないだろ。
当然、脳の病気だから手術をするにしても非常にリスキーで、未破裂脳動脈瘤の手術だってそこそこの確率で失敗してしまうらしい。
星野源はそれを2度も克服しているとは。いやー、すごい。人生の先輩ならぬ、病気の先輩だ。しかも、随分と若い頃に発症しているとの事だから驚きだ。
何だか、この一件以来、星野源と私の距離が一気に縮まった気がした。一方的だけれど。同じような病気を経験したことのある人は何故か親近感が湧く。
その後、何となく有名人で「くも膜下出血」になった人を調べてみた。私が知っていた人だけを少しピックアップしてみよう。
星野源(アーチスト)
米良美一(アーチスト)
KEIKO(アーチスト)
木村拓哉(元プロ野球選手)
吉田栄勝(元レスリング選手/吉田沙保里さんの父)
田宮五郎(俳優)
有名人6人中3人死去、そして1人後遺症を発症、2人社会復帰という結果だ。恐ろし過ぎるだろ。こう言うのって調べた後に後悔する。やっぱ、知らなければ良かったなーって。
さて、本日は健康の為に始めたウォーキングが休みの日だ。帰ったらゆっくりと星野源の歌でも聴いてみよう。じゃ。
PS.星野源に「氏」や「さん」などの敬称を付けていないのは完全なる一方的な私の親近感からである。
byアホウドリ