或る阿呆鳥に呟く。

~映画、子育て、雑記、何でもありの備忘録〜

青春の一冊:夏目漱石「こころ」

特別お題「青春の一冊」 with P D MAGAZINE
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高校生の頃、夏目漱石の「こころ」を授業で学びました。当時の教科書には、「こころ」の全編が載っておらず、不思議に思った事を今でも覚えています。授業で読み進めていくうちに、何故か私は小説の全編を無性に読みたい衝動に駆られました。それまで、私は小説には興味がなかったのですから、自分でも不思議な気持ちでした。

 

当時、剣道部の顧問の先生(国語の教師)に「こころ」を貸して欲しいと頼みましたが、妙な理由で渋られて、貸してもらえませんでした。

 

結局、私は授業の終了と同時に「こころ」を読む機会を失ってしまったのです。

 

卒業式の後、お世話になった顧問の先生にお礼を言いに行きました。先生は「おめでとう」と言い、鞄から一冊の本を取り出して私に手渡しました。それは夏目漱石の「こころ」でした。驚いている私を見て、先生はこう言いました。

 

この小説は人から借りて読むものではない。きっと、一生のうちに何度も読みたくなるからね。

 

現在、高校を卒業して20年ぐらい経ちますが、先生が言っていた通り、何度も読み返しています。特に、私は人生の節目の時に読むようにしています。大学に入る、社会に出る、結婚する、子供が生まれる…いつ読み返しても、新しい発見のある小説です。

 

本書は「人間のエゴイズム」と「心の闇」の狭間に身を置く主人公の苦悩を描いた小説ですが、いつの時代にもそういった「こころ」は存在します。

 

いや、寧ろ現代のようにコンピュータで整備されている社会の方が人間のエゴイズムや心の闇は大きいのかもしれません。

 

現代を生きる人、特に何事に対しても多感な学生時代に読んで頂きたい一冊です。

 

勿論、全編を。

 

私の「青春の一冊」は夏目漱石の「こころ」でした。

 

PS.電子書籍として無料で読める時代が来るとは!すごい時代ですね。

 

書籍版 

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

 

 

電子書籍版

こころ

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