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【映画】もはやターミネーターではない「ターミネーター:新起動ジェニシス」感想

ダダンダンダダン。人気シリーズ5作目。とはいえ、3と4については無かったものとして描かれているため、時系列は「1→2→5」となり実質3作目と言えるのかもしれない。

私は4も面白かったのでシリーズとして認めて欲しい気持ちも有るが、こればかりは1ファンの意見ではどうにもならない。残念無念である。

今回はターミネーターファンとして感想を書いており、少々厳しい言葉が含まれているので悪しからず。

 

あらすじ

未来の人類反乱軍のリーダーであるジョン・コナーの母サラ・コナーを歴史から抹消するため、未来から殺戮マシーンのターミネーター「T-800」が送り込まれる。しかし、そこには老いた姿の同型ターミネーターが待ち受けていた。(「映画.com」より)

 

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はじめに(気になったこと)

このシリーズは毎回新しいターミネーターを造り出し観客を飽きさせないようにしている。2では液体金属のターミネーター(Tー1000)、3では女性型のターミネーター(TーX)、4では人と機械のハイブリッド版ターミネーター(T-RIP)、そして本作では人でも機械でもないターミネーター(T-3000)の登場である。

 

どのターミネーターも執念深いことには変わりないのだが、その中でも最も絶望を感じたのは2(Tー1000)であろう。Tー1000を演じたロバート・パトリックには拍手である。

 

ちなみに2は前作で敵であったターミネーターが味方になるという最高のストーリーが用意されているのだから脚本としても傑作であることは認めざるをえないと思う。この展開を観たときに「マジかよ!」って思ったのは私だけではないはず。

それ以降はターミネーターが味方として活躍するのが王道となった。マイベスト映画は今も昔も「ターミネーター2」である。

 

話を戻そう。正直、今作には少し肩透かしを食らった。私は映画館という最高の環境で鑑賞したにもかかわらず、この作品には決定的に何かが足りない印象を受けたのだ。

やはりシュワルツェネッガーが登場した時には目頭が熱くなり、彼が活躍する姿を見たときには胸が躍ったのだが、これは過去の栄光ではないだろうか。彼がこのシリーズで積み上げてきた貯金のようなものだと思う。そう、彼の姿を観れるだけで何故か満足してしまうのだ。

今冷静に考えるとターミネーター要素がこの作品には希薄なのだ。確かに至るところに往年のファンを喜ばすようなシーンは用意されているのだが、どうも焼き直しの感じが否めない。

 

キャスティング

今までのシリーズと大きく変わった印象を受けたのがキャスティングである。シュワルツェネッガーはそのままなのでそれ以外のキャストを見ていきたい。

カイル、サラ、ジョンすべて合っていない…これは往年のファンからするとかなり疑問が残るキャスティングだ。

 

カイル・リース。イメージが違いすぎる。マッチョすぎて単なる憲兵にしか見えない。あと、えらく足が短く見えるのは何故だろう。これは4でカイルを演じたアントン・イェルチンの方が良かった。

 

サラ・コナー。2ではリンダ・ハミルトンが演じていたが、その印象が強すぎてエミリア・クラークでは華奢に見えてしまう。今作では訓練されている設定のはずなのに何故か迫力が感じられない。こればかりは役者の持つ力なのかもしれない。

 

ジョン・コナー。2では当時美少年であったエドワード・ファーロングが演じていたが、今作では何故ジェイソン・クラークなのって感じ。面影がなさ過ぎて別の映画を見ている様だった。そのため最初から最後まで違和感を感じながら観る羽目になってしまった。

 

キャスティング的にはシュワルツェネッガーが直接出演していない4の方が断然良かった。思い入れが深いキャスティングと比べてしまうのはいけないことなのかも知れないが、それでもこのキャスティングはない。

 

演出など

ストーリーは普通、可も不可もない。いや、ストーリーよりも見せ方に捻りがない事に問題がある。どうも似たような映画を観たことがある気がして緊迫感がまったく伝わらないのだ。

SF映画は空想の世界である。そのためリアリティはほどほどでも良いと思う。しかし、この作品は大きくシリーズの流れ変えてしまった気がする。やはりSF映画であろうと前作がある以上は流れを壊してはいけない。

そして、次作が観たいと思わせる様な展開が無かったのが残念である。

 

まとめ

ターミネーターシリーズの正当な系譜としては残念だが、単なるSF映画として観るのであれば有りかもしれない。今Amazonプライムなら無料で配信中。ご覧あれ。

こんなレビュでは見る気にならない?すいません。

 

PS.伝え忘れるところであった。我らがイ・ビョンホンは頑張っていたよ。

 

byアホウドリ