或る阿呆鳥に呟く。

~映画、子育て、雑記、何でもありの備忘録〜

【映画】日本の夏、キンチョーの夏、そして映画の夏〜タイタニック感想〜

今週のお題「映画の夏」

夏の映画ではなく、映画の夏である。映画の夏ってなんだろうと考えていたのだが、学生時代の夏休みにまつわるエピソードとともに簡単な映画のレビュをご紹介する事にした。タイトルのキンチョーはまったく関係ないので悪しからず。

 

高校生の頃、夏休みの宿題として「読書感想文」を書いて来いと言われた。当時の私は活字に対して過剰なまでの苦手意識を持っていたので、他の宿題が終わったのにも関わらず読書感想文だけはほったらかしにしていたのだ。

そして、夏休みが残り1週間を切った時、ふと読書感想文の宿題の存在を思い出した。

 

ヤッチマッター。

 

時すでに遅し。今から読書を始めても間に合わない。

 

あわわわわわわ。

 

しかし、大学受験への評価もあるので、夏休みの宿題とはいえ決して蔑ろにできない。悩み抜いた末、私は「映画を観て読書感想文を書く」事にした。これならば数時間で感想が書ける。

※良い子は真似しないように。

 

そこで私の白羽の矢が立った映画が当時流行った「タイタニック」だ。この映画、当時はDVDではなく、ビデオだったものだから前編後編の2本に分けられていたのだ。上映時間194分。めっちゃ長い。死ぬ。

 

そんなこんなもありながら、なんとか鑑賞終了。

 

こうして無事、読書(映画)感想文が書けたのだ。

あらすじ

1912年、イギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した。新天地アメリカに夢を抱く画家志望の青年ジャックは上流階級の娘ローズと運命的な出会いを果たし、二人は互いに惹かれ合う。そこにはローズの婚約者である資産家キャルや、保守的なローズの母親などの障害が横たわるが、若い二人はそれを超えて強い絆で結ばれていく。しかし、航海半ばの4月14日、タイタニック号は氷山と接触。船は刻一刻とその巨体を冷たい海の中へと沈め始めていた……。 (「Yahoo!映画」より)

 

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所感 

豪華客船が一夜にして沈んでしまうパニック映画に恋愛の要素を掛け合わせた超大作が「タイタニック」だ。実際は恋愛映画を主として、それにパニック要素を掛け合わせているのだが、私の記憶の中には恋愛よりも沈没するタイタニック号の痛々しい姿が残っている。当時の映像技術を惜しむことなく注入した本作の見所はタイタニック号とその乗客の壊れゆく様なのかも知れない。

 

この映画で最も有名なシーンは船首の場面だろう。知らない人はパッケージを参照して欲しい。当時、誰もが真似をした名シーンである。私は残念ながら男同士で再現する羽目になってしまったのだが、それでも妙にロマンチックな雰囲気は感じられた。相手が女性だったらと心底悔やんだことは今でも忘れない青春の一場面である。そんな事はどーでも良い。

 

この映画はとても丁寧に作られている。主人公・ジャックは貧しいながらも純粋な心を持ち絵を描きながら世界を転々とする自由人、そしてローズは没落した富豪のもとに生まれ財産目当てで婚約をさせられた悲劇のヒロインである。

序盤、ローズはタイタニック号を「奴隷船」と呼び自身の将来を悲観して自殺を図るのだが、たまたま居合わせたジャックにより止められる。そんな生まれも育ちも境遇すら違う2人が出会い・惹かれ合うのは必然だったのかもしれない。恋愛要素は完全なファクションだが実話のように丁寧に描かれている。外国人が演じるとロマンチックだね。

 

この緩やかな展開はタイタニック号の座礁をきっかけに急加速する。人間のエゴを丸出しにして我先に脱出を企てるものや、死を受け入れるものが現れる。超パニック。

ちなみにローズの婚約者は絵に描いたようなクソヤローだ。富豪の子供で傲慢かつ自己顕示欲が高い、そんな期待通りの悪役を演じてくれた婚約者役のビリー・ゼインに拍手だ。

そして、タイタニック号に乗っていた楽団員たちは逃げることを諦め、残された人々に癒しを与えるため己を犠牲にして最期の演奏をする。

豪華客船と言っても様々な人間が様々な思いを胸に搭船しているのだ。そういった人々の感情を大切にしているのがとても良かった。

 

大切な人がいないよ、そんな人にも観て頂きたい作品だ。じゃ。

 

PS.星が少ない(評価が悪い)のは長すぎるからである。やっぱり映画は90分から120分ぐらいが丁度良いね。

 

byアホウドリ